東京美術館巡り⑦-4

■埼玉会館エスプラナード展2023 埼玉会館
2023年10月7日(土)-11月5日(日)

今回2023CAF.N展(exhibition参照)は「さいたま<創発>プロジェクト」の一環として行われましたが、同じく<創発>事業プログラムとして「埼玉会館エスプラナード展2023」野外展もありました。
元同僚の石上城行さん、橋本真之さん、40年来の友人髙島芳幸さんなど。
(髙島さんの作品はどこにあるのかわからないけど、赤い板がきっとそれ)

石上城行さん作品
橋本真之さん作品
髙島芳幸さん作品

■In between展 埼玉県立近代美術館
2023年10月14日(土)-2024年1月28日(日)

埼玉県美の企画展は「In between」展。近年収蔵となった林芳史、ジョナス・メカスなどの展示。かなり地味だった。初見の作家だが、早瀬龍江のしっとりしたシュールレアリスム作品がなにか懐かしい感じだった。

早瀬龍江作品

■須田剋太展 埼玉県立近代美術館常設展
2023年9月2日(土)-11月26日(日)

一方、常設展では、須田剋太を採り上げていた。名前は知っていたが、あれっ具象だったっけ抽象だったっけくらいの記憶で、ヘタすると須田国太郎の滋味深い作品の方が先に思い浮かんでしまったりして。しかし今回の展示で、初期の具象もいいし、特に関西移住後の抽象作品のすごさに目を見張った。
重厚なマティエールでいながら思考が明快で晴れやかな抽象。埼玉県旧吹上村生まれ。我母校、旧制熊谷中学校出身であることを自慢したくなった。

須田剋太展
須田剋太展
須田剋太展

■永井天陽展 「遠回りの近景」 埼玉県立近代美術館アーティストプロジェクト

2023年10月14日(土)- 2024年1月28日(日)

埼玉県美のアーティストプロジェクトは永井天陽の「遠回りの近景」。ぬいぐるみなどをアクリルで成型した型に入れた作品など。なぜか全くわからないのだけど、ものすごく面白かった。

永井天陽展
永井天陽展
永井天陽展
永井天陽展

東京美術館巡り⑦-3

■沼尻昭子×島久幸 彫刻2人展「METRE」 池袋 B-gallery

2023年10月31日(火)-11月12日(日)
沼尻さんは大学院の同窓。ネパール紙など(オーナーの長さんや故宮山加代子さんから譲り受けた紙)で、裏表が反転したような形体を作る。世界に対する哲学的な問いと官能性が一体となったような不思議な形。夫の島君は具象と抽象を軽やかに飛び越えて自在だ。

この記事をFBに投稿した後、2024年2月13日に島君がご逝去された。展覧会の会場で、肺の具合が悪いのにも拘わらず丁寧に作品の説明をしていただき、また歓談もしたのに残念です。ご冥福をお祈り申し上げます。

沼尻昭子×島久幸 彫刻2人展

■山本裕子遺作展「華やかな混迷(カオス)」 ギャラリー檜e・F

2023年10月30日(月)-11月4日(土)
2022年に急逝された山本さんの遺作展。90年代からのスターで、私が知ったのは1991年NHK教育放送(当時)で放映していた「アクリル画の世界」に採り上げられていた時から。自作の紙に色をつけ、それを切って繋げていく。どこまでも伸びやかに広がるそれは、彼女の言う「名前のない世界の始まり」として原初的世界の生き生きした魅力で溢れている。
(なお、小品はほぼ完売でしたが、大作は展覧会後、前出で山本作品の管理者である沼尻さん宅に保管されることになっている。今後も展示の機会がありそうです)

山本裕子遺作展

■資生堂ギャラリー「第八次椿会」

2023年10月31日(火)-12月24日(日)
資生堂ギャラリーが長く手がけているグループ展。今回は杉戸洋、宮永愛子、目[me]、ミヤギフトシ、Nerhol(ネルホル)など6組。杉戸洋が絵画作品でなかったのがちょっと残念。

資生堂ギャラリー 「第八次椿会」
 
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