卒業制作展(2014.2.19-24)など
卒制展集合写真
3月になって、三寒四温、暖かい日があったかと思うとまた寒さがぶり返して、でも少しずつ春に向かっていく気配は感じられます。
山陰は11月半ばくらいから天気が悪くなり、3月までかなり長く暗い冬を過ごさなければなりません。3月になって天気が良くなってくると、本当に日の光が眩しく感じられ、また春になる喜びも湧きあがってきます。
我島根大学美術専攻研究室では2月〜3月にかけて、卒業研究発表会(2月5日)、卒業制作展(2月19日−24日)、謝恩会、ゼミ生による追いだしコンパ(絵画ゼミの伝統で、今年は2年新ゼミ生も入れて7名ですが、皆でまずスポーツ大会−今年は総合体育館を借りてバトミントンと卓球、プリクラ、プレゼント渡し会、夜の食事会と盛りだくさんです)、追いだしコンパ(3月6日)(写真①)と順調に卒業の行事が行われ、あとは卒業式を残すばかりとなりました。
写真①
今回は卒業制作展のレポートをします。
2月19日から24日まで島根県立美術館で恒例の島根大学教育学部美術専攻生卒業制作展が開かれました。今年の卒業生は9名。絵画専攻2名。デザイン2名。彫刻3名。工芸1名、美術教育1名。
2年次末のゼミ決定以来約2年に渡っての卒業研究でしたが、昨年10月の中間発表会、卒業研究発表会(今年度から、全国の国立大学法人教育学部には「教職実践演習」という科目が新設されて、私たちの専攻では卒業研究と関わりを持った授業実践研究−授業案の作成など−をその科目としてゼミ単位で学修し、その発表も合わせて行われました)などを経て、その成果を美術館で発表しました。
会場の様子はこんな感じです。(写真②−⑪)
絵画専攻Sさんの作品
写真②
Sさんは自分自身の日常のいろいろな様態をモチーフとして作品化しました。この作品がいわゆる自画像と違うのは、自分を自分として見るのではなく、他人のように、あるいはモノのように、突き離した視点で見ることを自分に課していることです。か細く弱い自分をわざと暴き立て、さらけだすことでその潔さが却って強さとして見る人の視線を跳ね返しています。
絵画専攻のTさんの作品
写真③
Tさんは同じ人物画でも絵画としての形式と造形的な内容を追っています。この色面による平面的な分割は、絵画史では良く知られているように、近代の絵画の純粋化、還元化の流れを汲んでいます。絵画の特質にどれだけ立ち向かい、その中で現代に生きる画面に仕立てられるか問題になりますが、まだまだ消化できていない面もあります。色面とは相容れない線を使うことで画面の変化と作品の特色を出していますが、まだ試行錯誤、勉強の段階にとどまっているようです。彼女は大学院に進学するので今後の展開に期待しましょう。
以下、デザイン、彫刻、工芸、美術教育の専攻生の作品とギャラリートークの様子です。
写真④デザイン専攻生
写真⑤デザイン専攻生
写真⑥彫刻専攻生
写真⑦彫刻専攻生
写真⑧彫刻専攻生
写真⑨工芸専攻生
写真⑩美術教育専攻生
写真⑪ギャラリートーク風景