東京美術館巡り⑦-3
■沼尻昭子×島久幸 彫刻2人展「METRE」 池袋 B-gallery
2023年10月31日(火)-11月12日(日)
沼尻さんは大学院の同窓。ネパール紙など(オーナーの長さんや故宮山加代子さんから譲り受けた紙)で、裏表が反転したような形体を作る。世界に対する哲学的な問いと官能性が一体となったような不思議な形。夫の島君は具象と抽象を軽やかに飛び越えて自在だ。
この記事をFBに投稿した後、2024年2月13日に島君がご逝去された。展覧会の会場で、肺の具合が悪いのにも拘わらず丁寧に作品の説明をしていただき、また歓談もしたのに残念です。ご冥福をお祈り申し上げます。
■山本裕子遺作展「華やかな混迷(カオス)」 ギャラリー檜e・F
2023年10月30日(月)-11月4日(土)
2022年に急逝された山本さんの遺作展。90年代からのスターで、私が知ったのは1991年NHK教育放送(当時)で放映していた「アクリル画の世界」に採り上げられていた時から。自作の紙に色をつけ、それを切って繋げていく。どこまでも伸びやかに広がるそれは、彼女の言う「名前のない世界の始まり」として原初的世界の生き生きした魅力で溢れている。
(なお、小品はほぼ完売でしたが、大作は展覧会後、前出で山本作品の管理者である沼尻さん宅に保管されることになっている。今後も展示の機会がありそうです)
■資生堂ギャラリー「第八次椿会」
2023年10月31日(火)-12月24日(日)
資生堂ギャラリーが長く手がけているグループ展。今回は杉戸洋、宮永愛子、目[me]、ミヤギフトシ、Nerhol(ネルホル)など6組。杉戸洋が絵画作品でなかったのがちょっと残念。
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