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2022年12月23日17:53
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シドニー・ポワチエ(Sidney Poitier)1月7日没 94歳
黒人初のアカデミー賞主演男優賞受賞者(「野のユリ」)。中学2年の時に見た「夜の大走査線」(1967)が記憶に残っている。一場面だけだけど。中学校の頃は結構映画少年だった。「冒険者たち」(1967)のジョアンナ・シムカスと結婚していたとは知らなかった。
ボブ・サゲット(Bob Saget)1月9日没 65歳
ご存じ『フルハウス』のダニー・タナー役。90年代Eテレの放送を録画して日本語字幕、英語字幕、字幕なしで繰り返し見た。面白くて英語の勉強になる。あの頃は「ブロッサム」とか「アルフ」とか「フレンズ」とか面白いアメリカンシットコムをNHKでやっていた。今はあまりなくて残念。
ロニー・スペクター(Ronnie Spector)1月12日没 78歳
「ザ・ロネッツ」のリーダー、ボーカル。最大のヒット曲「Be My Baby」は中学の頃よく聴いた。この曲が洋楽好きになったきっかけ。
西村 賢太(にしむら けんた)2月5日没 54歳
2011年「苦役列車」で第144回芥川賞受賞。
日雇いの話。どうしようもなく自堕落な日常、面白い展開があるわけでもなく、そこからヒューマニティや概念化できる世界観も生まれない。しかし、読んでいてなんとも面白い。 この小説を面白くしているのは、自虐的ながらも飄々としたユーモアのある、この狂言回しのような文体である。現代の私小説とか言われているが、透徹したリアリズムとはあまり縁がない。太宰もびっくりの、いつまでたっても句点を打たない長々としたセンテンス。ともかく人間の尊い部分(意志とか希望とか信頼とか)を徹底的に捨て去った人間像はある種のカタルシスを生む。
西郷 輝彦(さいごう てるひこ)2月22日没 75歳
人生で初めて買ったレコードが、洋物ではモンキーズの「D.W.Washburn」、邦楽は西郷輝彦の「星のフラメンコ」(1966)だったような気がする。
稲畑 汀子(いなはた ていこ) 2月27日没 91歳
俳人高浜虚子の孫。『ホトトギス』名誉主宰。
代表句「今日何も彼もなにもかも春らしく」「初蝶を追ふまなざしに加はりぬ」など。
朝日新聞で選者をしていた朝日俳壇は毎日曜日楽しませて貰った。
原田泰治(はらだ たいじ)3月2日没 81歳
絵画を専門としてやっていると、その制度や形式上の問題が第一義的な制作課題として、長年苦しんだりしたけど、今はそれら観念的なものより個人的な感覚の場として絵画を楽しんでもいいのかなと思う。原田泰治に心を許してもいいのだろう。
中川イサト(なかがわ いさと)4月7日没 75歳
「五つの赤い風船」メンバー。フィンガーピッキンカーとして有名なギタリスト。代表曲「遠い世界に(1969)はコード進行がかなり簡単なのでよく弾いた。
上田知華(うえだ ちか)2021年9月17日没(2022年4月朝日新聞記事)64歳
「上田知華+KARYOBIN」のボーカル。ヒット曲は「パープル・モンスーン」(1980)。地味なバンドだったけど好きだったなあ。作曲家としては今井美樹の「PRIDE PIECE OF MY WISH」 が有名。
山本コウタロー(やまもと こうたろう)7月4日没 73歳
「山本コウタローとウィークエンド」の「岬めぐり」(1974年)。70年代にTBSラジオパックイン・ミュージックのパーソナリティをやっていてよく聴いた。ちょうど青春時代。
クレス・オルデンバーグ(Claes Oldenburg)7月18日没 93歳
日常のありふれた物を超巨大化したパブリックアート・インスタレーションやソフト・スカルプチャで知られる。典型的なポップアーティスト。修論のテーマの一つががネオ・ダダやポップアートのもつ意義についてだったので馴染み深い。
佐藤陽子(さとう ようこ)7月19日没 72歳
バイオリニストだけど、池田満寿夫の四人目のパートナーとして記憶している。池田満寿夫の文章が好きで、自伝や評伝は何冊も読んでいる。池田の波乱に富んだ生涯の中で、70年代末日本に帰り佐藤と一緒に熱海に住んだ晩年が、比較的平穏で平和だったことが印象に残っている。
岡崎和郎(おかざき かずお)7月21日没 92歳
彫刻家。代表作の金属彫刻「HISASHI」は岡山県の奈義町現代美術館の永久展示3点の一つ。良く学生を連れて見に行った。
島田陽子(しまだ ようこ)7月25日没 69歳
1974年の「砂の器」を、それこそ「授業を抜け出して」見に行った。松本に向かう中央線の車窓から、高木理恵子(島田陽子)が刻んだ白い布(血痕がついた和賀英良のシャツの切れ端)をばらまく場面は鮮烈だった。
オリビア・ニュートン=ジョン
(Olivia Newton-John)8月8日没 73歳
「そよ風の誘惑」「フォロー・ミー」「ジョリーン」「マジック」「ザナドゥ」「フィジカル」など数多くのヒット曲がある。それらも良かったけど、なんと言っても1978年、ジョン・トラボルタと共演したミュージカル映画『グリース』の高校生サンディのチャーミングだったこと!
ミハイル・セルゲーエヴィチ・ゴルバチョフ
(Mikhail Sergeevich Gorbachev)8月30日没 91歳
ソビエト連邦の最後の大統領。ソ連民主化を目指しペレストロイカ、グラスノスチなどの政策を次々と実行。あの頃(1980年代末)本当にソ連が民主化し東西冷戦が終わるんじゃないかと思った。しかし、1991年のクーデターで失脚し、ソ連が崩壊しエリツィンにその座を奪われてからは、その反動でロシアはより帝国主義的になってしまった。夢のような時代だった。
おおたか静流(おおたか しずる)9月5日 69歳
歌手。一昨年、彫刻家安藤栄作さんとのコラボパフォーマンスで出雲に来たときに拝見して、また津山のギャラリー「Nishiima25」の安藤展でもお会いした。まさかこんなに早く亡くなるとは。そういえば同じ頃、現代美術家の山本裕子さんも同じようなお年で亡くなっている。素晴らしい作品を遺した。
仲本工事(なかもと こうじ)10月19日 81歳
お馴染みザ・ドリフターズのメンバー。いかりや長介、荒井注、志村けんに次いで亡くなってしまった。大学生の頃、近くの文京公会堂で「8時だよ!全員集合」をやっていて、共演のザ・キャンデーズのミニスカートを見るために、(友達が)何度も通っていた。
ピエール・スーラージュ(Pierre Soulages)10月26日没 102歳
1950年代のアンフォルメルの画家。高校生の頃、父の美術手帖でこのあたりの抽象作家を知り、一時期夢中になった。スーラージュは2000年代まで良い作品(より硬質な)を作り続けたので、その後も美術館等でよく見た。
矢吹 申彦(やぶき のぶひこ)10月28日没 78歳
イラストレーター。60年代を代表するナイーブ・プリミティブ派のイラストが魅力的だった。音楽雑誌との関わりが深かった。特にベニヤ板の溝をわざと残しながら描いたイラストにはアメリカ文化への憧れや郷愁をそそられた。
白木 みのる(しらき みのる)2020年12月16日没(11月13日記事)86歳
小学生の頃、日曜日の夕方必ず見ていた「てなもんや三度笠」。その坊主「珍念」役。藤田まこと演じるあんかけの時次郎が決まって言う台詞「俺がこんなに強いのも、あたり前田のクラッカー!」。こんな昔のことをなんで覚えているのだろう。
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2023年6月2日16:43
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レポートその③です。
国立新美術館「ドマーニ明日」展。
毎年この時期開催の、「新進芸術家海外研修制度(旧・文化庁派遣芸術家在外研修制度)」で海外研修をしてきたアーティストの成果発表展覧会ですが、以前、少なくとも旧・安田火災東郷青児美術館でやっていたときには、文字通り直近数年間の派遣研修員の選抜展でした。しかし最近は出品者の研修時期も年齢もバラバラで、人選やコンセプトがよくわからない展覧会になっているような気がします。
今回も伊藤誠や北川太郎の様なきっちり確実で評価も定まっていて、研修時期も古いアーティストから、人気作家で今回4回目の出品の丸山直文、2回目の小金沢健人、そして最近派遣された若手アーティスト数名という人選になっています。全体として共通のテーマがあるというわけではないようで、研修の成果発表としては4回は多すぎるし、人選の意図がわかりませんが、展覧会自体は、ひとりひとりの作品の質が高く見応えのあるものでした。

伊藤誠

北川太郎

丸山直文

大崎のぶゆき

石塚 元太良

小金沢健人
同じく新美術館の「Idemitu Art Award」。(「ドマーニ明日」展のチケットを提示すると無料で入れます)
「シェル美術賞展」が名称を変えたそうです(びっくり)。「シェル美術賞」は「FACE展」や「VOCA展」と並ぶ「若手作家の登竜門」として有名ですが、その中でも最も歴史の長いものです。
最近の絵画の動向を見るのにはとても参考になりますが、最近の若手は普遍性や精神性、また宇宙的な大きなものには向かわず、身近なものに目を向けることが多いですが、それも確固たる信頼はなく気分や雰囲気的な感じが多く、抽象的でも描写的でもないという、あやふやなもの多いです。そういった感覚が今日的らしく、今回のグランプリの作品もそんな感じで、面白いとは思うものの若干見飽きてきた感もあります。

グランプリ作品
帰りの搭乗便の時間が迫る中、モノレールの天王洲アイル駅で下車してTERADA ART COMPLEX に駆け込み、どうしても見たかったMAKI GALLERYのブライアン・ハート展を見ました。ブライアン・ハート(Brian Harte)はとても好きな作家(もう「推し」的な感じです)で、前回のMAKI GALLERYの個展が見られなかったので、今回を逃すとまたいつ見られるかわからないと思い、必死に走りました。ハードエッジと曖昧空間、身近な形象と抽象、プライベートと客観が見事に混じり合っています。
残念ながら他の作品を見る時間がなく、また走ってモノレールに戻り空の人となりました。
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2023年5月29日12:08
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個展 , 展覧会 , 東京 , 現代美術
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レポートその②です。
森美術館の「六本木クロッシング」。
同じフロアーで開催している「YUMING MUSEUM」と「冨樫義博展」(この漫画家について全く知らない)は行列ができているのに、「六本木クロッシング」 は予約なしでもスイスイ。しかし入ってみると作品の持つ切実なエネルギーに圧倒されます。「六本木クロッシング」はいつも人間としてギリギリのところで制作しているアーティストが選ばれている印象がありますが、今回もヒリヒリするような痛みや叫びが聞こえてくる(それが時にユーモラスな表現をとることもありますが)ような素晴らしい展示だと思いました。
人類や自然、歴史や文化とどう関わっていくのか、それを自分のこととして美術的手法でなんとか応えようとする真摯さと気概を感じる展覧会でした(個人的感想ですが)。
「MAMコレクション:自然を瞑想する」の久門剛史、ポー・ポー、梅津庸、「MAMプロジェクト」の山内祥太も良かった。

青木千絵

金川晋吾

AKI INOMATA

キュンチョメ

市原えつこ

石垣克子

SIDE CORE2

進藤冬華

梅津洋一

山内祥太
国立近代美術館の「大竹伸朗展」。
こちらは一応予約して入りましたが、なくても大丈夫そうです。
大規模回顧展ということでかなり期待していましたが、自分の中ではなんだか薄い印象しか残りませんでした。
もともとかなり好きなアーティストで、直島など作品も結構見てきました。中でも2006年東京都現代美術館の個展「大竹伸朗 全景 1955-2006」の印象が強く、そのため今回大竹というアーティストをなぞって見てしまったのか、またはその前に見た「六本木クロッシング」の衝撃が強かったためなのか、よくわからないですが、ただただ「美しい」作品群として目に映りました(これも個人的感想です)。
年代順でなくテーマごとの展示で、そのテーマの意図がよくわからず、またアプリで作品リストや解説を見なければならない煩わしさも影響したかもしれません。
こういうこともあります・・・・といった感想です。
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2023年4月28日22:58
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個展 , 展覧会 , 東京
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用事で数日東京に滞在しました。約2日の自由時間でいくつかの展覧会を見ました。見たいものがたくさんあって、全部は見られませんでしたが、限られた時間の中でかなりの数の展覧会を回りました。そのレポート①です。
旧友の個展がいくつかありました。
80年代末から90年代にかけていくつかのグループ展でご一緒させていただいたり、コンクールでよく顔を合わせていた方々です。現在も精力的制作、活躍されています。
黒田克正展/ギャルリー東京ユマニテ/12.8-12.28
醍醐イサム展/K‘s Gallery/12.6-12.18
原大介展/椿近代画廊/12.5-12.16
寺田和幸展/Galerie 412/12.5-12.17
醍醐酸、原さん、寺田さんとはお会いでき、その頃の話になると30年以上前なのに皆さん良く覚えていて、懐かしい思い出に花が咲きました。最後に行ったGalerie 412は表参道ルイ・ヴィトンの真ん前。思いがけずクリスマスイルミネーションが見られました。

黒田克正

黒田克正

醍醐イサム

醍醐イサム

原大介

原大介

寺田和幸

寺田和幸

クリスマスイルミネーション

クリスマスイルミネーション
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2023年3月24日15:13
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松江市出身の建築家滝山作氏の設計による集合住宅ループハウスの一室101号室がギャラリーとしてオープンしました。
こぢんまりとして適度に入り組んだ空間と真っ白い壁面が、住宅でありながらギャラリーとして立派に機能しています。
今回こけら落としの展覧会として、伊藤さんの無機質な山陰の海景写真がこの空間にみごとにはまっていました。
発表の場の少ない松江市に、こんな展示スペースがこれから機能していくことを大いに期待します。
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2023年2月13日11:34
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個展 , 展覧会 , 東京 , 現代美術
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池袋B-galleryでの個展開催中、午前中は時間があるので、東京をふらふら歩いていた。主に展覧会鑑賞と思い出の地巡りです。
・台東区谷中の「SCAI THE BATHHOUSE(スカイザバスハウス)」の「李禹煥-物質の肌合い」展。60年代の作品が多い。同時期にやっている新美術館の展示に比べてもちろん小規模だが、素晴らしい作品ばかり。根津・谷中・千駄木のこのあたりは昭和っぽい町並みが今人気。文豪の史跡なども多く、確かに歩いているだけで面白い。

SCAI THE BATHHOUSE(スカイザバスハウス)

李禹煥

李禹煥
・西荻窪「数寄和」の「岸本吉弘」展。西荻も住みやすそうな感じ。特に駅裏の飲み屋街は独特の雰囲気で楽しい。そこから中央線で一駅先に行って吉祥寺の井の頭公園へ。学生の頃何度も来た。甘い話だったらいいのだが、大体がその先にある友達の家に遊びに行っていた時に通っただけ。ただそのあたりの喫茶店も感じいいし、又吉直樹の『火花』のロケ地で、見覚えのある場所もあって久しぶりに来て良かった。

岸本吉弘

井の頭公園

井の頭公園
・東京都庭園美術館の「旅と想像・創造」展。庭園美術館の前身である旧朝香宮邸の朝香宮夫妻の100年前の欧州旅行の跡を追った展示を中心に、高田健三らの旅の紹介。そして最後に旅にまつわる現代美術。宮永愛子、福田尚代、さわひらき、栗田宏一など。この美術館も何回か来ているけど、時々面白い企画をする。

東京都庭園美術館

「旅と想像・創造」宮永愛子
・本郷の「トーキョーアーツアンドスペース」。台北国際芸術村15周年交流記念展「ひもとく」展。いつも地味にいいものをやっている。御茶ノ水を一回り。湯島聖堂、レモン画翠、ニコライ堂などを巡る。学生の頃レモン画翠によく来たが、「クラシック」という名曲喫茶があってそこにも良く寄った。さだまさしが食べかけの檸檬を放った聖橋。レモンといえば梶井基次郎を思い出すが、梶井のレモンは丸善の本の上に置かれた。

トーキョーアーツアンドスペース

「ひもとく」展

「ひもとく」展

ニコライ堂

聖橋からの眺め
・宿泊中の大塚駅近くのホテル前から都電が出ている。都電荒川線に乗って「鬼子母神前」で降りる。私の心のふるさと雑司ヶ谷をぶらぶら。大学生の四年間ここに住んでいた。下宿もバイトをしたお菓子屋もよく行ったラーメン屋ももうなくて、池袋まで歩いた道もよくわからない。雑司ヶ谷霊園に行った。夏目漱石の墓など有名人のお墓がいっぱい。松江にゆかりの小泉八雲や村山槐多、俳人の杉田久女の墓もある。

鬼子母神

夏目漱石の墓

小泉八雲の墓
・B-gallery隣の自由学園明日館。休みの日は結婚式が多くてなかなか中に入れてもらえない。

自由学園明日館
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2023年1月27日14:13
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展覧会 , 旅行 , 現代美術 , 美術館
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今年のお盆は栃木県、那須高原の一棟建てを借りて家族で過ごしました。普段離ればなれになっているので、こういう機会を作って時々子どもたちと会っています。
那須には奈良美智美術館に行き、その後皆と別れて東京でいくつか展覧会を見ました。寺田倉庫は新しい現代美術スポットとして話題だったので行けて良かったです。
「N’s Yard 奈良美智美術館」(那須塩原市)
那須高原の人出と喧噪はすごかったですが、ここに来るとゆっくりと落ち着いた時間が流れてました。大きくはないけれど充実した内容の美術館でした。ただ奈良の作品と奈良がコレクションした作品がランダムに展示されていて、しかも壁にキャプションがないので、よく知らない人は戸惑うかも。奈良の他に、村瀬恭子や名和晃平らの作品がありました。

奈良美智美術館外観

奈良美智

奈良美智

奈良美智

村瀬恭子

名和晃平
「YES YOU CAN」展 WHAT MUSEUM (寺田倉庫) 2022.8.6-10.16
WHAT MUSEUM1階では「建築模型展」(2022.4.28-10.16)をやっていて、これも面白かった。写真は藤森照信の「ワニ」。
2階は桶田夫妻のOKETA COLLECTION から「YES YOU CAN アートから見る生きる力」展。加藤紘加、ジャデ・ファドジュティミら若手女性作家の魅力的な作品が多く楽しめた。今年VOCA賞を取った川内理香子も見られて良かった。

WHAT MUSEUM外観

藤森照信「ワニ」

加藤紘加

ジャデ・ファドジュティミ

川内理香子
「地球がまわる音を聴く」 森美術館 2022.6.29-11.6
ヴォルフガング・ライプ、エレン・アルトフェスト、ギド・ファン・デア・ウェルヴェ、青野文昭、横尾貞治、金沢寿美など、どの作品もキリッと厳しく、またなんとも人間愛に溢れていた。
彼らは皆、美術そのものの問題などすでに考えていないと思えるくらい、超越している。自分が生きるため、また人類が生き残るために何が必要か、人間の生と死への本質的な問い、その問題意識が切実で、ギリギリで厳しくまた優しい。胸に響くすばらしい展覧会だった。

ヴォルフガング・ライプ

エレン・アルトフェスト

ギド・ファン・デア・ウェルヴェ

青野文昭

横尾貞治

金沢寿美
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2023年1月20日17:43
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展覧会 , 現代美術 , 美術館
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久しぶりにグループ展(CAF.Nびわこ展)に出品して、ギャラリートークに参加した機会に、関西地方の展覧会を回ってみました。
大阪・北加賀屋のkagooや千鳥文化ホールで開催の「TIDE―潮流が形になるとき」。周辺のオブジェやラクガキも一体になって美術好きには楽しいエリアになっている。
その先のクリエイティブセンター大阪(名村造船所跡地)の「ART OSAKA 2022 EXPAND SECTION」。小清水漸と植松奎二はさすがに圧巻の展示だったけど、他の作品は私にはいいのかどうかわからなかった。
国立国際美術館「遠い場所/近い場所」。コレクション展だけど、渋くて充実した展示。見たいと思っていたマーク・マンダースが初めて見られて良かった。
兵庫県、BBプラザ美術館の太田三郎展「人と災いのありよう」。太田のライフワークである、災い(戦争も含めて)に遭遇した人や物を切手に託すシリーズ。
兵庫県立美術館「関西の80年代」展。当館で80年代に開催していた「アート・ナウ」展等で活躍した「関西ニューウェーブ」作家たちを中心にした大規模作品の展示。この頃はよく知っているので懐かしかった。質、量共に充実していて見応えあり。
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2022年12月2日17:41
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美術の話題からはそれるのですが、私の長女の連れ合いが令和4年4月10日(日)のNHKEテレ「趣味の園芸」に出演しました。義理の息子は埼玉県で園芸業を営んでいるのですが、ただ花を作っているだけではなく、新しい花を開発しています。毎日のように試験栽培を繰り返して新品種を作っていて、それがすでに結構商品化して出回っているようです。今回はカリブラコワという花の話をしました。
NHKEテレ4月10日(日)午前8:30-8:55
再放送4月13日(水)午後1:05-1:30
4月15日(金)午後9:00-9:25
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2022年1月27日23:20
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展覧会 , 現代美術 , 美術館
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11月上旬の穏やかな日、用事と観光を兼ねて車でちょっと遠出をしてきました。
国立国際美術館がこちらにあったときにはよく来ていた大阪万博公園。民族学博物館も久しぶりでした。膨大な展示資料。形体的な面白さにももちろん惹かれるけど、その中に長い人類の歴史と広がりがあるので、単なる日常品がどれも貴重で確かなものに思える。世界の各地域を見回った後、最後に日本の展示がありますが、自分がこうだと思っている日本(他の国と比べて割とさらっと静かとか)の感じではなくて、どこかおどろおどろしい異国的な呪術感を覚えた。あれはなんだろう。
六甲山にある「風の教会」に行ってみました。安藤忠雄の初期作品です。今だけ六甲ミーツアート関連で内部公開しています。天井に束芋のアニメーション作品が映し出されていました。冷たいコンクリートの壁に内蔵的な生き物がうごめいていて、教会的な清廉さと人間の本性っぽい対比がとても良かった。
それから神戸ゆかりの美術館まで足を伸ばして「ミロコマチコ」展。こういう時期(と言ってもコロナも長いですが)には、あまり観念的な難しいものより、体感的に直接受け取るようなものが観たくて。画像等では観ていたけど、本物はより体の隅々まで入ってくる感じで良かった。最近の作品は動物でも人間でもない、不思議な形(精霊のようなもの)を描くようになっている。