オープンキャンパス&美術館ワークショップ

1.オープンキャンパス

島根大学教育学部では8月7日(土)にオープンキャンパスを開催しました。
午前中の全体説明に続いて午後は各専攻で個別入学体験が開かれました。
「美術専攻」では以下のような盛りだくさんな内容で実施しました。

専攻・コース入学体験 「ようこそアートの世界へ」

①美術専攻4年間の学びについて
美術の各分野の紹介のほか、パワーポイントでカリキュラムの特徴・学生生活・実習や専攻別体験などを説明しました。(写真①)
②推薦・前期入試について
推薦入試の内容と前期入試について説明し質問を受けつけました。
③公開講義 (美術科教育室)
「各描画素材の表現の特質と用法について」と題して、私が油彩やアクリル・水彩作品の制作について技法や描画素材等の説明や技法について簡単な講義をしました。(写真②)
④絵画室などの施設と学生作品見学
⑤在学生との交流会
⑥「持参作品の講評」 
参加者が持参したデッサン、水彩画、油彩画、彫刻・工芸作品、ポスターなどのデザイン作品等を専攻の教員が講評・アドバイスをしました。

オープンキャンパス1
写真①
オープンキャンパス2
写真②

島根大学教育学部美術専攻について興味のある方、質問等のある方は新井までメール(arai@edu.shimane-u.ac.jp)にてご相談ください。

なお美術専攻のパンフレット2010年版ができています(写真③)。ご希望の方には送りますので上記アドレスまでご連絡ください。

美術専攻パンフレット
写真③(クリックで拡大します[PDF])

2.美術館ワークショップ

島根大学教育学部美術専攻では毎年夏に島根県立美術館で子ども向けのワークショップを開催しています。
これは3年生の臨床体験学修の一環で、前期の「彫刻内容構成研究」授業の中で企画、題材設定、演習等をし、夏休みに美術館で実習を兼ねてワークショップを開くものです。
このワークショップで学生は美術題材の設定から実際の説明・指導ばかりでなく、様々な参加者との対応までを体験し、すぐ後期に控えている教育実習への基礎を築くものとなります。
今年は8月12日から15日の4日間、同時期に企画展として開催されている「奈良原一高」展とリンクして、写真の原理を使ったワークショップ「キリ撮れ!光の写真隊」(写真④パンフレット)を開催しました。(写真⑤⑥)

ワークショップパンフレット
写真④


ワークショップ
写真⑤


ワークショップ
写真⑥

これは印画紙にいろいろなものを置き、感光することによってできた影の形を楽しむものです。
私も指導方々実際に制作してみました。(写真⑦)

ワークショップで制作した作品
写真⑦

島根大学教育学部では1年前期の実習Ⅰから4年の実習Ⅵまで、教育実習の時間を多く取って経験を積み重ねるカリキュラムになっていますが、その他に専攻別の体験学修としてこのような企画を多く設定し学生の教育全般の力量を付けるようにしています。
あと、美術の専門実技も頑張って!というところ。

SEED展VOL.4/2010.8.4〜8.9 島根県立美術館

第4回目のSEED展(新井研究室卒業生・ゼミ生展)を開催しました。

SEED展VOL.4DM
SEED展VOL.4DM

今回は実行委員会事務局をほぼ全面的に卒業生に委ね、私は顧問的な立場に退きました。
4回目にしてようやく卒業生主体の展覧会になりました。
1回目の2001年から数えて9年目。当時私のゼミの卒業生は34名で、SEED展への出品者は14名でした。3年おきに定期開催して第4回目を迎えた今年は、ゼミ卒業生は58名となっており、展覧会への参加者は25名と増えました。

飾り付け風景1
飾り付け風景1
飾り付け風景2
飾り付け風景2

もちろん卒業生は年々増えますが、SEED展参加者が増えるのは当然とは思えません。というのは卒業後続けて制作をしているものは実はほんの一握りだからです。SEED展への参加者の多くはこの展覧会を機会に、中断していた制作を復活したものです。

受付
受付

美大系の美術専攻ではないので、作家として継続しているものが少ないのも当然ですが、それでもこういう機会に制作に向かうことは、それぞれの中に絵画への想いが強いことが察せられます。多くのものが忙しい仕事の合間や、子育てが一段落ついた後に、少ない時間を見つけてひたむきに描いています。
だからヘタな公募団体の作家より純粋な想いと意欲を持って制作しているのではないでしょうか。会場を見渡すと、多少技術的には甘いところがあるのは否めませんが、それぞれの作品が自由で描くことへの信頼や喜びが溢れていると感じられるのです。

展示風景1
展示風景1(クリックで拡大します)


展示風景2
展示風景2(クリックで拡大します)
展示風景3
展示風景3(クリックで拡大します)


とはいえ、大学で美術を専門に勉強し、卒業制作もしているのですから、素人ではなく美術の専門家としての自負や、専門的理念の追求態度の真剣さが失われたらこの展覧会は継続できないでしょう。
その辺りが回数を重ね、実行委員会事務局を卒業生に移行した今後の課題になりそうです。もともと作品内容の充実度は、大学在学時に私がどれだけ各人の生き方の核になるだけの内容や大切さを教えられたかに懸かっているともいえるのですが。

展示風景4
展示風景4(クリックで拡大します)


展示風景5
展示風景5(クリックで拡大します)


ともかく約半年間の準備活動を経て開催された今回の展覧会は、清新でやさしい情熱に溢れたものになったと思います。
また3年後、それぞれの生きざまを反映した作品とみんなで協力した運営とでVol.5展が開催できることを!
なお展覧会の様子は【exhibition】のところで、私の作品については【gallery】で詳しく紹介します。合わせてご覧ください。

 
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