SEED展VOL.4/2010.8.4〜8.9 島根県立美術館

第4回目のSEED展(新井研究室卒業生・ゼミ生展)を開催しました。

SEED展VOL.4DM
SEED展VOL.4DM

今回は実行委員会事務局をほぼ全面的に卒業生に委ね、私は顧問的な立場に退きました。
4回目にしてようやく卒業生主体の展覧会になりました。
1回目の2001年から数えて9年目。当時私のゼミの卒業生は34名で、SEED展への出品者は14名でした。3年おきに定期開催して第4回目を迎えた今年は、ゼミ卒業生は58名となっており、展覧会への参加者は25名と増えました。

飾り付け風景1
飾り付け風景1
飾り付け風景2
飾り付け風景2

もちろん卒業生は年々増えますが、SEED展参加者が増えるのは当然とは思えません。というのは卒業後続けて制作をしているものは実はほんの一握りだからです。SEED展への参加者の多くはこの展覧会を機会に、中断していた制作を復活したものです。

受付
受付

美大系の美術専攻ではないので、作家として継続しているものが少ないのも当然ですが、それでもこういう機会に制作に向かうことは、それぞれの中に絵画への想いが強いことが察せられます。多くのものが忙しい仕事の合間や、子育てが一段落ついた後に、少ない時間を見つけてひたむきに描いています。
だからヘタな公募団体の作家より純粋な想いと意欲を持って制作しているのではないでしょうか。会場を見渡すと、多少技術的には甘いところがあるのは否めませんが、それぞれの作品が自由で描くことへの信頼や喜びが溢れていると感じられるのです。

展示風景1
展示風景1(クリックで拡大します)


展示風景2
展示風景2(クリックで拡大します)
展示風景3
展示風景3(クリックで拡大します)


とはいえ、大学で美術を専門に勉強し、卒業制作もしているのですから、素人ではなく美術の専門家としての自負や、専門的理念の追求態度の真剣さが失われたらこの展覧会は継続できないでしょう。
その辺りが回数を重ね、実行委員会事務局を卒業生に移行した今後の課題になりそうです。もともと作品内容の充実度は、大学在学時に私がどれだけ各人の生き方の核になるだけの内容や大切さを教えられたかに懸かっているともいえるのですが。

展示風景4
展示風景4(クリックで拡大します)


展示風景5
展示風景5(クリックで拡大します)


ともかく約半年間の準備活動を経て開催された今回の展覧会は、清新でやさしい情熱に溢れたものになったと思います。
また3年後、それぞれの生きざまを反映した作品とみんなで協力した運営とでVol.5展が開催できることを!
なお展覧会の様子は【exhibition】のところで、私の作品については【gallery】で詳しく紹介します。合わせてご覧ください。


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