ニューヨーク滞在日記(その4)
ニューヨーク滞在日記(その1)で書いたように、今回の滞在目的は3つありそのうちの美術館・ギャラリー巡りについては、(その1)〜(その3)で一通り書き終わりました。今回は後の2つ、
- 渡米の本来の目的であるSeton Hall 大学での展覧会とそれに伴う行事
- 12年前に家族で過ごしたFort Lee や、よく歩いたマンハッタンの場所(イースト・ビレッジなど)への個人的センチメンタル・ジャーニー
のうち1.のグループ展について書いておきたいと思います。
1.Seton Hall 大学での展覧会「Three Aspects of Japanese Contemporary Art」展
「Three Aspects of Japanese Contemporary Art」展(写真①展覧会ポスター)は、文化庁派遣の芸術家在外研修員制度のもと、Seton Hall大学に客員研究員として滞在(滞在年度は異なるが)した、宮山広明、澤田祐一(2人は版画家)と私の3人展です。Seton Hall 大学の図書館のある建物「The Walsh Gallery」で2010年3月15日から4月11日まで開かれました。(写真②)
写真①
この展覧会の開催にあたっては約2年間に渡り、ギャラリーのディレクターであるJeanne とメールで連絡しあい準備してきました。開催まで様々なことがあり時間がかかりましたが、いつも気さくで親切なJeanneと仕事ができたのは楽しいことでした。(写真③Jeanne、澤田と私)
写真③
関連するイベントとして3月25日に3度のギャラリートーク(the meet to authors periods と言っていた。2回はアジア学科の日本語クラスの学生、1回はローレン准教授の版画クラスの学生に)をしました(写真④)。みな非常に熱心に聞いてくれたのですが、その学生の真面目さに私の心配や先入観は吹っ飛んでしまいました。
午後にはローレンの版画の授業に出向いてコラグラフ版画の講義をさせてもらいました(写真⑤)。コラグラフの製版の仕方と一版多色刷りの方法を、私の版画の授業での学生作品を見せながら解説しました。学生や先生がいちいち質問や意見をはさむので、トークしながらの授業という感じで、楽しく気楽にできました。
写真④
写真⑤
この日は盛りだくさんのスケジュールで、17時からはレセプション(写真⑥)。たくさんのよくわからない人達(多くは大学の先生ですが)や学生に来てもらって盛大でした。お礼のスピーチをしたり、副学長から楯もいただきました(写真⑦⑧)。この楯は「Japan Week」としてこの展覧会に協賛してくれたアジア学科のOsuka先生が用意してくれたものです。Osuka先生には12年前からずっとお世話になっています。
また美術学科の学生もたくさん来てくれました。彼らはパーティの食べ物目当てではなく、自分達の勉強のため、私たちの作品について質問をしたり感想を言ってくれたのにはびっくりしました。また後日Petraから彼女のアートヒストリークラスの学生が書いたレポートをもらった時は感激でした。
写真⑥
写真⑦
写真⑧
夜はPetraとFen Dow夫妻主催の夕食会。ジャパニーズレストランでお寿司をたらふくご馳走になりました。(写真⑨ ホームスティでもお世話になったPetraとFen Dow夫妻)
素敵な1日でした。なお作品については[Exhibition]に掲載します。
写真⑨
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