あいちトリエンナーレ(2013.9.25)
今まで大規模なアートフェスティバルへは、2003年8月の越後妻有トリエンナーレ、2005年11月と2008年11月の横浜トリエンナーレ、2010年9月の瀬戸内国際芸術祭と見てきて、それぞれ面白かったし感動した。もちろん難点もあったろうがガッカリしたことはなかった。それは、どのフェスティバルからも芸術による人生と世界への賛歌が聞こえてきたからである。
これらの祭典で見られるように、現代美術は今までの形式や展示方式を大きく変え、作家と観客とのコミュニケーションの形も、双方向のダイナミックなものに変えた。そしてその新生された環境の中で人間と世界の真実と在り様を照らし出し、それが僕らに生きるに値するいとおしいものであることを力強く訴えかけるものとして確かに存在している。
今回のあいちトリエンナーレも震災後の芸術の在り様を希求し、またそれだけでなく現代に生きる意味と感覚を照らし出していた。こんな展覧会を見るたび現代美術に関わってきて良かったなと思う。私自身は近代絵画に影響されてから、それを自分の中で乗り越えるのに苦労はしてきたが、それでも、”今””ここ”の表現を思う存分吸収するところまでたどり着いたことを幸せだと思う。
実際に見てからずいぶん経ってしまったがここに作品をいくつか紹介しておきたい。
- 栄エリア(愛知芸術文化センター)
- ①ヤノベケンジ「ウルトラ・サン・チャイルド」
- ②ソン・ドン「貧者の智慧:借権園」
- ③ソ・ミンジョン「ある時点の総体」
- ④ヤノベケンジ「太陽の結婚式」
- ⑤オノヨーコ
-
白川公園エリア(名古屋市美術館)
- ⑥青木淳
- ⑦アルフレッド・ジャー
- ⑧藤森照信「空飛ぶ泥船」
-
納屋橋エリア
- ⑨青木野枝
- ⑩名和晃平
-
長者町エリア
- ⑪シュカルト「あなたがこの道を通るたびに物語ができる」
- ⑫ザ・ウィロウズ
- ⑬山下拓也
①ヤノベケンジ「ウルトラ・サン・チャイルド」
②ソン・ドン「貧者の智慧:借権園」
③ソ・ミンジョン「ある時点の総体」
④ヤノベケンジ「太陽の結婚式」
⑤オノヨーコ
⑥青木淳
⑦アルフレッド・ジャー
⑧藤森照信「空飛ぶ泥船」
⑨青木野枝
⑩名和晃平
⑪シュカルト「あなたがこの道を通るたびに物語ができる」
⑫ザ・ウィロウズ
⑬山下拓也
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