卒業制作展(2012.2.8-2.13)
卒制展 美術専攻生記念写真
2月8日から島根県立美術館で恒例の島根大学教育学部美術専攻生卒業制作展が開かれました。(写真①)
(写真①)
今年の卒業生は8名。絵画専攻2名。デザイン1名。彫刻2名、工芸1名、美術教育2名。
2年次末のゼミ決定以来約2年に渡っての卒業研究でしたが、昨年10月の中間発表会、つい先日の卒業研究発表会(写真②)などを経て、その成果を美術館で発表しました。
(写真②)
会場の様子はこんな感じです。(写真③)
(写真③)
デザイン専攻生の作品。(写真④)
(写真④)
彫刻専攻生の作品。(写真⑤)
(写真⑤)
美術教育専攻生は論文のパネル展示をしました。(写真⑥)
(写真⑥)
また美術教育研究発表のスペースでは、3年夏に島根県立美術館で行ったWSや教育実習の成果、また「美術科教育研究」の実践報告など、美術専攻で学修したことがパネル展示されていました。(写真⑦、手前は工芸専攻生の作品)
(写真⑦)
そして、絵画専攻生の作品です。
中間発表会の時にその制作内容をこのTOPICSで紹介しましたが、それと合わせて見ていただくと各自の成長ぶりがわかると思います。(2011.11「美研のあれこれ(その5)」)
まずFさん。(写真⑧⑨)
(写真⑧)
(写真⑨)
Fさんは自分がずっと抱いていた生存の脆弱さの感覚を、「発生」的な名づけようのない形象と漠然とした空間で表わしています。個人的な「小さな物語」を、その感覚そのものとして伝えようとしたものです。茫洋とした世界と瞬間的でペインタリーな筆触が、確証がない危うさの中で鑑賞者の理解を超えて直接伝える力を持っていると思います。
そしてHさんの作品。(写真⑩⑪)
(写真⑩)
(写真⑪)
Hさんもある種の超個人的感覚–トラウマになっている果物等に対する不快感と、自身の生き難さの感覚–を、ドロドロとしたマティエールのもつ感触と、抽象的ではあるがどこか印象的な形象で表わそうとしています。まだ力技に頼って一瞬抽象表現主義絵画的に見えますが、なにか引っかかりのある感触と形が個人的なぶっちゃけ感を面白く見せています。
2月12日(日)にはギャラリー・トークが行われました。(写真⑫)
(写真⑫)
今年の卒業生は教職だけでなく進学や民間就職と色々ですが、大学生活と自分を全部賭けた卒業制作をやり遂げたことが大きな力になると思います。
コメントを残す