行動展ツアー(2009/5/3)
島根県ではなかなか現代作家の作品を見る機会が得られないのが悩みのタネ。
「行動展」は在野系公募団体の中でもレベルが高く堅実で技術、発想力の高い作品がみられる団体ですが、その行動展だけが、在野系の公募団体ではこの地方に巡回します。
なので勉強のために、毎春、ゼミの学生を連れて行動展を見に行っています。
ちょうど暖かくなる頃なので、見学後少し足を延ばして、大山(だいせん)にある植田正治写真美術館も見学。そのあと大山を上がって「大山みるくのまきば」でソフトクリームを食べたり牧場で遊んだりするのがいつものルートです。
「行動展」では大画面の構成、題材の扱いやスタイル、描画材料の用法やコラージュ等の技法、マティエールの工夫など絵画の実際の制作態度や方法などを学生に解説しながら回ります。
「新制作」「独立」「二紀」展なども見られるといいのですが。
また残念ながらこの地方ではこのような公募展だけでなく現代美術もめったに見られません。
広島現代美術館、大阪の国立国際美術館、前回のトピックスで紹介した東京の現代美術展などを見に行くよう勧めてはいますが。
ともかく現代の作品の実際に触れなくては取り残されるばかりですし、自分の作品制作ばかりでなく、先生として美術の授業にも現代美術の考え方(コンセプチャルなもの等)やスタイル(インスタレーションや野外環境制作)などを生かして取り入れなくてはいけないわけで、このような鑑賞会だけでなく、私の授業の中でも現代美術を扱うよう努めています。
植田正治写真美術館(高松伸設計)から見た大山。大山が水に映るよう設計されています。
全体像はこんな感じ。
「大山みるくのまきば」でフリスビーをする学生
「大山みるくのまきば」で植田正治の演出写真風に撮った記念写真
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