新井知生個展【Neutral Space〜通り過ぎる風景】が終了しました。
2015年12月8日(火)から12月13日(日)まで川口市立アートギャラリー・アトリアで行われた個展をFBの投稿をもとに振り返ります。内容の概略とDMは前回のtopics(2015年11月10日)をご覧ください。
新井知生個展【 Neutral Space 〜 通り過ぎる風景 】
2015年12月8日(火)−12月13日(日)
時間:10:00−18:00
(ただし12/8(火)は13:00− 12/13(日)は16:00まで)
会場:川口市立アートギャラリー・アトリア
住所:〒332-0033 埼玉県川口市並木元町1-76
JR川口駅(京浜東北線)東口から徒歩約8分
11月19日
会場の川口市立アートギャラリー・アトリアの展示スペースは約10×14m。ほぼフラットなホワイトキューブです。
天井高も5.5mあります。なので大きな作品ばかりをゆったりと並べる計画なのですが、ただ最後の1点、200号がまだ完成しない。だいたい私の作品はいつ完成ともわからないもので、なかなか終わりにできないのが難点。
今回の個展は会場費他諸々の費用を全部自分で出して、その準備も1人でやっています。DM作成から作品梱包、資料作り、旧作品の手直しなど細々した準備作業がかなりあります。もちろん随時応援を頼んでいます。大きな作品の梱包はタイヘン。その準備もしながら作品を仕上げるのは結構神経を使います。最近だんだん焦りが出てきました。
でもともかく間に合わせます。
12月8日
始まりました。
とりあえずホワイエの展示をアップ。
お近くの方、お待ちしています。
12月10日
今日もまたゆっくりゆったりと、そして濃密な時間がながれました。
ご来廊の皆さまありがとうございました。
アトリアの外は芝生の広場が広がっています。そして中はこんな感じです。
12月12日
埼玉に住んでいたころの友人や教え子も多く来てくれました。
12月16日
アトリアでの個展が終了しました。
ご来廊いただきました皆様、またこのイベントページをシェアおよびコメントや「いいね」をいただきましたすべての皆様に感謝申しあげます。ありがとうございました。
今回は埼玉県での13年ぶりの個展でした。埼玉県は私の出身県であり、また途中6年間の他都県への移住期間を除いて35歳まで住んでいたので、その間お付き合いのあった職場の同僚、教え子、学生時代の友人等懐かしい友人に会えたこともうれしいことでした。
展示した作品16点を改めて見回してみると、「私と外界との融合感覚を生み出すための『媒介』としての絵画空間の創出」という通低した基本理念の上で、10年間の制作期間のうちに少しずつ「意識」の在り方が変化したため、近年ではペインティング感が強くなるという変化があったような気がします。
また展示においては、天井が高く広々とした空間、フラットでやわらかい白色の壁と廃材を利用した温かみのある床などに合うようほぼ等間隔で大作を並べました。結果、それらがスタイルの変化、作品のバリエーションを持ちながらも、全体でひとつの『気』を持つ空間になったような気がしました。それは私の作品が「空間」そのものを生み出すことを目論んでいることと無関係ではないと思いますし、今回の展示でひそかに考えていたことでもありました。
そこで来廊していただいた方には、できるだけ一人で会場の中央付近に佇んでいただきたいなと思うようになりました。一つ一つの作品を順番に見るというよりも、他に誰もいない状況で、ここに生まれる空間に浸っていただきたいという感じです(大変おこがましいですが、川村記念美術館の「ロスコの部屋」のようにです。もともと自分で自分の作品を評価することがおこがましいので、ご容赦を)。
平日の間は来られる方がちらほらだったので、図らずもそのような鑑賞が可能だったのですが、土、日はかなりバタバタで、私自身は内心はらはらしていました。もちろん私の気持ちとは関係なく、観られた方はそれぞれの感想を持ったことと思いますし、それを聞くのも楽しみでした。やさしさを持った空間だという感想が多かったですが、中には「これは『死』の世界で、この中に引っ張り込まれるのは怖い」と言った奴(教え子)もいて、生きる意味を紡ぐことが制作の前提だと思ってやっている自分にはかなり「ぎくっ」とした感想もありました。
ともかく終わってしまえば、それはアッという間で、幻のような感じです。また松江の日々の生活の中で黙々と作品を生み出そうと思います。
ありがとうございました。
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