新井知生展覧会の記録／第2回個展

第2回個展／1984.11.13〜12.2　スペース・ニキ（東京・上野）

1982年に「月次（つきなみ）展」という展覧会を、当時の銀座「史染抄ぎゃらりい」で、「独立」や「二紀」、無所属の新鋭の連中とやっていた。その名のとおり毎月いろいろな作家が交代でグループ展をする企画展だった。
結局1年間続けたが、総勢35名が出品する展覧会となった。
この展覧会の総集編として35名の作家を、83年1月から3月まで3期に分けて「スペース・ニキ」で開催した。この展覧会が「スペース・ニキ」のオーナー増田静江さんとの出会いだった。
増田静江さんは当時のパルコグループの社長増田通二氏（2007年没）の奥様であり、またニキ・ド・サンファールの熱烈なファンでもあった。
「スペース・ニキ」の1階の入り口には大きなニキの張りぼて彫刻が展示してあった。
増田さんに声をかけてもらって84年に2度目の個展をやらせていただいた。
新しく洒落たスペースでとても気持ちのよい画廊だった。
もう「スペース・ニキ」はない（と思う）が、増田さんは500点におよぶニキの膨大なコレクションを栃木県・那須高原に「ニキ美術館」として1994年に開館、展示している。